今までの話①

私には、結婚を考えていた人がいた

全国転勤がある仕事をしている人だった

 

私は営業の仕事をしていた

土日は休みだけれど、結婚して残る女性社員はほとんどいない、そんな職場

結婚・出産しても働き続けたいと思って選んだ会社だったけど、それを実現させてる人もいたけれど、私には多分できないと感じていた

また、営業に向いていないことも感じていた

そして、事務に転職するなら早いほうがいい、ということも言われていた

 

悩んで悩んで仕事を辞めた

転勤族の彼と結婚をするなら、それまで仕事を続けていればいい、とも考えた

でも、彼とほんとうに結婚するのかはわからなかった

仕事を続けて、結婚しなかったら、私はどうなるんだろうか。そこから、立ち直って仕事を辞めて軌道にのって一年以上経つまで私は妊娠したりできない。そのとき私は何歳になっているんだろうか。そう考えたら恐ろしくなったから、辞めた

長いとは言えないけれど、結婚してもおかしくない期間付き合っていたし、仕事を辞めるということで彼も何かしら行動を起こしてくれるんじゃないだろうかと、私は60%の気持ちで考えていた

 

専業主婦願望があるわけではない。私だって働くし、なにより彼のことを信頼していた。彼の選択であれば、私は納得できる。一緒に生きていこうと言ってくれたら、私は故郷を離れても、ついていく。彼と過ごす土地で私はどうやって生きていこうか考えて行動していけばいいと思っていた

 

結果、私は仕事も彼も失った

彼のことに関しては、PDCAサイクルさえもまわしたくない。今は、まだ

だけど、残りの40%の予感があったから、私は意外にも淡々と、将来のことを考え始めていた